2022/01/30 14:48

かつらの丘ジビエ工房では村内の民家近くや畑で駆除された鹿のみを扱っているので、冬には鹿の搬入がほとんどありません。
(そのため現在、鹿肉の在庫が少なくなっており、ご迷惑をお掛けしております。)

鹿が入ってこない今は一年で一番のんびりと過ごせる季節。
鹿の革を使っていろいろな小物を手縫いで作っています。



かつらの丘ジビエ工房で捕れた鹿の皮は、長野県飯田市にある皮革会社「メルセン」さんで鞣(なめ)されています。
植物成分のタンニンでなめされた鹿革はしっとりとした肌触り、丈夫でしなやかです。
現在、日本全国で駆除された鹿の皮は殆ど利用されずに捨てられてしまっていますが、軽くて柔らかくて丈夫な鹿革はとても利用価値が高いものです。

丁寧になめされて、加工されて製品になれば、私たちの生活に寄り添う一生ものの品へと生まれ変わります。
もしも不要になったとき、タンニンでなめされた革なら燃やしても有害な物質は出ませんし、土に埋めればゆっくりと自然へ還っていきます。

上:キーホルダーとネームタグ 下:小さな巾着

出来上がった小物を見ていると、ほっこりと幸せな気持ちになります。自然が創るもののありがたさを改めて感じています。
レザークラフトに興味のあるみなさん、ニホンジカの革も是非使ってみてくださいね。
鹿の革については、メルセンさんにお問い合わせください。ホームページはこちら → https://melsen.jp/

上:フライパンの柄のカバー 下:キーホルダー

下:レザークラフトに使うワックス入れ

私が今使っている革は染色をしていないので自然な色をしています。
タンニンでなめされた革は、使っていくうちに色の変化も楽しめます。